老化の意味と
メカニズムを知ることが
長寿への第一歩になる!
現代人は、膨大で、しかもほとんどが根拠の乏しい健康情報に振り回され、自身で正しい判断ができなくなっています。老化やさまざまな病気の原因物質のひとつとされる「AGE(終末糖化産物)」にまつわる情報もそのひとつです。
この本では、AGEを抑え、よりよい老後を送るための生活習慣を、AGE研究の分野で世界一*に認定された著者が科学的根拠に基づいて具体的に解説。『あさイチ』(NHK)、『主治医が見つかる診療所』(テレビ東京)ほか、各メディアで「わかりやすい」と好評の語り口でお届けします。
人は誰しも老います。それは紛れもない事実です。しかし、老化の進行を緩やかにすることもできます。これもまた、紛れもない事実です。老化に抗い、闘うのではなく、老化とうまく折り合いをつける。アンチエイジングではなく、ウェルエイジング。
ほかにも、週に2日だけダイエット(間欠的断食)する「5:2ダイエット」など、空腹な時間帯をある程度確保することで体重が減り、慢性炎症が抑えられることが臨床研究で示されています。これらの研究も盛んに行われており、エビデンスが蓄積されつつあります。
本書を読んで、ぜひみなさんも「よりよい老後」を迎えましょう。
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著者・山岸昌一(医学博士)よりメッセージ
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老けない人は何が違うのか
今日から始める!
元気に長生きするための生活習慣
山岸 昌一 著
(C)Shoichi Yamagishi, 2021
【発売日】2021年5月
【定価】1,650円(税込)
【ISBNコード】978-4772661898
【出版社】合同フォレスト
著者について
山岸 昌一
医学博士
昭和大学医学部内科学講座糖尿病・代謝・内分泌内科学部門主任教授
久留米大学医学部客員教授
1963年新潟県生まれ。金沢大学医学部卒業。日本内科学会、糖尿病学会、循環器学会、高血圧学会の専門医。金沢大学医学部講師、米国アルバートアインシュタイン医科大学留学を経て、久留米大学医学部教授を10年間勤め、2019年より現職。30年以上前から老化の原因物質AGEに着目。AGEに関する英文論文数は600編を超え、世界で最も精力的に生活習慣病の治療に取り組んでいる医師の一人。日本抗加齢医学会や老年医学会などで重責を担う傍ら、最近では「ためしてガッテン」、「あさイチ」、「たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学」、「主治医が見つかる診療所」など多くのテレビ番組にも出演。一般向けの啓発活動にも取り組んでおり、その活動はしばしば五大新聞に取り上げられている。AGEに関する医学研究により、世界最大規模の学会である米国心臓協会最優秀賞ほか、日本糖尿病学会賞、抗加齢医学会奨励賞を受賞。『AGEsと老化』(メディカルレビュー社)、『老けたくなければファーストフードを食べるな』(PHP研究所)、『老けない人は焼き餃子より水餃子を選ぶ』(主婦の友社)など著書多数。
目次
第1章 人はなぜ老化するのか― 老化の意味とメカニズム
★たった一つの臓器の機能不全が寿命を決める
◎「全身」のメインテナンスが大切
◎ なぜ、年をとると病気が増えるのか
★老化はなぜ起こるか
◎「細胞分裂限界仮説」― 生命は「回数券」制
◎「生命活動速度理論、フリーラジカル仮説」― 代謝が高い動物は早死にする
◎「使い捨ての体理論」― 体は子孫を残すための使い捨て商品
◎ 人は子孫を残すがゆえに老化する
★体に悪影響を及ぼすのは「酸化」と「糖化」の二大因子
◎ 酸化(活性酸素)のダメージ
◎ 糖化(AGE)のダメージ
◎ 老化は活性酸素とAGEの負のスパイラルで進んでいく
◎ 健康長寿の羅針盤① CRP値を知れば、病気の進行を予知できる
★百寿者(100歳以上の高齢者)の長寿の秘訣
◎ 健やかに老いるには「糖化」予防が鍵になる
◎ あせらずゆっくりとAGEを減らしていこう
◎ 健康長寿の羅針盤② 子孫を残すための知恵「おばあちゃん仮説」
第2章 老化物質AGEの正体
★「糖化」によってつくられるAGEとは
◎ 体外から取り込むAGE・体内でつくられるAGE
◎ AGEは体の「焦げ」
★AGEは臓器にたまり、機能障害を引き起こす
◎ しわやシミ、動脈硬化に白内障……AGEの恐るべき影響
◎ AGEは酵素の働きも低下させる
★AGEがたまっていると短命になる
◎ あらゆる老年病のリスクを高めるAGE
◎ 健康長寿の羅針盤③ 自分のAGE値を知るには
◎ 糖尿病患者はAGEがたまりやすい
◎ 糖尿病になると老年病のリスクが上昇
◎ AGEの蓄積を減らせば、老化を防げる
★AGE値に比例して高まる老年病のリスク
◎ AGEが老年病を引き起こすメカニズム
◎ AGEが関わる主な老年病
◎ 健康長寿の羅針盤④ RAGEはなぜ存在するのか
第3章 老化の原因「AGE」を抑える食習慣のルール
★AGEは食事の工夫で減らせる
◎ おいしいものにはAGEがいっぱい
◎ 高AGE食品を避ける食習慣を身に付ける
【ルール1】 「正しい食べ方」でAGEを抑える
◎ 早食い、大食いをしない
◎ GI値・GL値の高い食品を避ける
◎ 朝しっかり食べる。夜8時以降は食べない
◎ 孤食はできるだけ避ける
◎ 食べる順番は「先に野菜、最後に糖質」
◎ お酒はほどほどに
◎ 健康寿命を延ばすには、カロリー制限よりAGE制限が重要か?
◎ 健康長寿の羅針盤⑤ 食品に含まれるAGE量
【ルール2】 「効果的な食材」でAGEを抑える
◎「ホールフード(丸ごと食べる)」を心掛ける
◎「アンチAGE食材」で、食後の血糖スパイクと糖化を抑える
◎ 健康長寿の羅針盤⑥ AGEの吸収を抑える「吸着炭」
【ルール3】 「調理方法」でAGEを抑える
◎「スローフード」がAGEをためないコツ
◎ 揚げるより焼く、焼くよりゆでる
◎ 調理には水を使う
◎ 酢を使うと、糖の吸収が緩やかに
◎ 電子レンジは要注意
【ルール4】 「三大栄養素の摂取比率と質」でAGEを抑える
◎ 糖質・タンパク質・脂質の理想的なとり方
◎ ベストな糖質のとり方
◎ ベストなタンパク質のとり方
◎ ベストな脂質のとり方
◎ その他の栄養素 ― ポリフェノールをとる
◎ 栄養素は量より質を重視する
第4章 AGEを抑える生活習慣のルール
【ルール1】 体を動かす
◎「ちょこまか運動」のすすめ
◎ 週1回の運動で死亡率が3割下がる
【ルール2】 「睡眠負債」やストレスをためない
◎ 睡眠不足は糖化を進める
◎ 健康長寿の羅針盤⑦ 睡眠時無呼吸症候群もAGEの蓄積につながる
【ルール3】 サーカディアンリズム(太陽のリズム)に合わせた生活をする
◎ 体温やホルモン分泌は太陽のリズムに同期している
◎ 体内時計のくるいが病気の引き金になる
【ルール4】 自分の体質を知る
◎ AGEのでき方には個人差がある
◎ いろいろな検査を受けてみよう
◎ 健康長寿の羅針盤⑧ 現代人は、コンビニに迷い込んだ原始人
第5章 よりよく年をとるための秘訣 ― 健康情報に振り回されないために
★身の回りのあやしい健康情報に要注意
◎「ラーメンは麺を減らしてチャーシュー増し」で血糖値は下がるのか?
◎ 糖質制限ダイエットのからくり
◎ 特定の栄養素だけを制限するのは危険
◎ サプリメントは体にいいのか?
◎ 健康長寿の羅針盤⑨ 過去の病気ではない ― 脚気とビタミン
★「ビタミン神話」の真相
◎ フルーツジュースの甘くない現実
◎ 黒砂糖は白砂糖より体にいいのか
◎ 食事に関する指針づくりの難しさ
◎ なぜ、その健康情報を信じるのか
◎「認知のゆがみ」が判断を誤らせる
◎ 数字のマジックにだまされない
◎ 厚着をするとインフルエンザにかかりやすい
◎「サバイバルバイアス」のある健康情報に気を付ける
◎ 健康長寿の羅針盤⑩ 夢の扉へ
おわりに
◎ AGEは子孫に受け継がれる
◎「形質」は遺伝する ラマルク説の復権
◎ 母と子のAGE値は相関する
読者の声
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老けない人は何が違うのか
今日から始める!
元気に長生きするための生活習慣
山岸 昌一 著
(C)Shoichi Yamagishi, 2021
【発売日】2021年5月
【定価】1,650円(税込)
【ISBNコード】978-4772661898
【出版社】合同フォレスト